コロナ「底」から首位奪還 トヨタを後押ししたSUV

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千葉卓朗、神沢和敬
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 2020年の世界の自動車販売で、トヨタ自動車ダイハツ工業日野自動車を含む)が15年以来5年ぶりに独フォルクスワーゲン(VW)グループを上回り首位を奪還した。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大の影響は大きく、トヨタを含む日系大手の世界販売は大幅減。国内販売の苦戦に輸出減が重なり、国内での生産台数も11年の東日本大震災以来の水準に落ち込んだ。

 コロナ下で世界的に新車販売が「底」となった昨年4月。トヨタ単体の世界販売も前年同月比46・3%減と歴史的な落ち込みを記録した。そんな中でもトヨタは、主要メーカーの中で唯一、21年3月期の業績見通しを公表し、営業利益を前年比約8割減と予想。「リーマン・ショックよりもインパクトははるかに大きい」(豊田章男社長)なかでも黒字確保を強調した。

 その後、世界市場はトヨタの想定を超えて回復。VWと明暗を分けた中国では4月以降、毎月の販売台数が前年超えを続けた。VWが比較的手薄な北米でも9月、工場停止で続いていた品薄状態を解消し、販売は前年超えに転じた。

 18年に市場投入したスポーツ用多目的車(SUV)「RAV4」の販売好調が世界的に続いたことも後押し。RAV4だけで世界販売の1割以上を占めた。年前半の落ち込みを後半で取り返し、年間では、北米(12・7%減)、欧州(8・5%減)、前年超えの中国含むアジア(6・8%減)など主要市場の落ち込みを小幅にとどめた。

■ゴーン氏が去り……

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