雪降る夜にパジャマ姿の女性が…「人ごとと思えず」保護

大西英正
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 深夜の路上を薄着で歩いていた高齢女性を保護したとして、盛岡東署は14日、岩手保健医療大学職員の小笠原明香さん(35)に感謝状を贈った。

 小笠原さんは昨年12月30日午前3時ごろ、盛岡市内の県道を車で自宅へ向かう途中、小雪が舞う中で傘もささずに車道を歩く人影を見つけた。Uターンして戻ると高齢の女性で、パジャマ姿でスリッパを履いていた。車で女性宅まで送ると、女性の行方が分からなくなったことに気づいた家族が、警察に相談しているところだった。

 女性を送り届ける際、自宅の場所を尋ねると頭を抱えてしまったため、小笠原さんはなるべく質問を避け、聞き役に徹した。そのうち「右」「左」と行き先を教えてくれるようになった。「私も祖母と暮らしていて、人ごととは思えなかった」と小笠原さん。盛岡東署生活安全課の佐々木弘樹係長は「最悪の場合は命を落とすケース。変だな、と思っても引き返して送り届けるのはなかなかできることではない」と謝意を伝えた。(大西英正)