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 日本人観光客に人気だった台湾の占師がコロナ禍で旅行者が急減するなか、オンライン占いなどに活路を求めている。占いを貴重な観光資源とみる地元当局も、業界の衰退を防ぐために動き出す。苦境を乗り切り、かつてのにぎわいを取り戻せるか。(台北=石田耕一郎)

 台北市北部の高級住宅地「天母」にあるガラス張りの事務所で1月上旬、占師の鳳紫穎さん(39)が、台湾でも普及する「LINE」を通して、タイ在住の30代の日本人男性の運勢を見ていた。室内には日本や台湾の芸能人の写真や色紙が並ぶ。

 「今年はモテ期。仕事の面も期待できます」。男性の質問をメモしながら流暢(りゅうちょう)な日本語で説明していく。四柱推命によるこの日の占い代金は約40分間で3800台湾ドル(約1万4千円)。決済は電子マネーだ。

 男性は取材に「コロナ禍の中での運勢を知りたかった。良いことだけでなく、悪いことも伝えてくれたので満足だ」。5年ほど前に訪台し、仕事仲間の紹介で鳳さんに占ってもらったことがあったという。「この間の出来事が驚くほど当たっていた。面識もあり、オンラインでの占いに不安はなかった」と話す。

 鳳さんは貿易会社で働いていたが、結婚後にベテラン占師の義母に師事し2011年にこの道に入った。得意だった英語に加えて日本語も学び、コロナ禍で外国人訪台客が途絶えるまでは多い時で週100人の運勢を見た。「旅行会社の紹介で1日20人の日本人の運勢を見たこともある」と話す。

 昨年以降、客は週20~30人に減ったが、うち約半数は日本や豪州などからの「オンライン客」だ。手相や人相占い、子供の名付けなどもオンラインで可能といい、「宣伝はしていないが、外国のお客さんがネットで申し込んでくる」と語る。

 台湾の占いはなぜ海外からも人を引きつけるのか。

 台北市で四柱推命や風水など、…

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