五輪キャンプの会議、短時間で終了 「今はある前提で」

福井万穂
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 東京五輪パラリンピックに出場する各国の選手団を受け入れる事前キャンプについて、佐賀県内の新型コロナウイルス対策を話し合う第1回の連絡会議が28日、県庁であった。コロナで開催自体に懐疑的な見方が出ているが、受け入れの目的である「交流」にも制約が加わる。

 医療やホテル関係者ら約30人が集まった。県スポーツ課によると、佐賀市フィンランドニュージーランド、タイの代表▽唐津市セルビアとタイの代表▽嬉野市オランダの代表を受け入れる予定という。

 国は受け入れ自治体に対し、感染防止対策のマニュアルを作成するよう求めている。会議では、必要となる対策について、県の担当者が説明した。移動などには、原則として専用車両を使うほか、宿泊施設では一般客と動線を分け、食事会場や練習施設は貸し切りにするという。今後、施設や環境に合わせ、具体的なマニュアルを作成。相手国に提示し、合意書を結ぶ。

 会議では、質疑や意見交換で約30分を予定していたが、10分弱で終わった。県の担当者は「五輪があるのかどうか、という話もあるが、今はある前提で全ての準備を進めている。関係者の不安も聞きながら、いい状態でキャンプを迎えたい」と話した。

 一方、受け入れ自治体が期待する選手と住民との交流は、「接触が生じない形態を原則」とされている。佐賀市はもともと、市内の小学生向けに、ニュージーランドの陸上選手による教室を企画していたが、かなわなくなった。担当者は「遠くから練習を見てもらったり、オンラインで教室を開いて、質問に答えてもらったりすることはできると思う。新しい形を考えたい」と話した。(福井万穂)