普段着やすいロリータ服あれば…外出に怖じけ付いた過去

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原知恵子
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 紳士スーツの生地で、「ロリータファッション」を――。世界有数の毛織物産地・愛知県一宮市で、意外な組み合わせのプロジェクトが進行している。

拡大する写真・図版「尾州ロリィタ」のワンピース

 「昭和の時代に流行(はや)った、今では見向きもされないような生地が……」

 創業100年超の老舗で、紳士用スーツ生地を追究してきた葛利(くずり)毛織工業(一宮市)の葛谷(くずや)聡専務は、フリルがふんわりと揺れる「尾州ロリィタ」のワンピースを眺め、つぶやいた。隣には企画の発案者で、同市でロリータ服を体験できるサロンを営むショコラさん(29)。「たくさんの方がこれを着て、最高にかわいくなって欲しい」と話す。

拡大する写真・図版「尾州ロリィタ」の服を手にするショコラさん(左)と葛利毛織工業の葛谷さん=愛知県一宮市木曽川町

 ロリータファッションは日本発祥だ。膨らんだスカートやレース、フリル、リボンたっぷりのスタイルなどが知られる。「カワイイ文化」の一つとして海外でも人気がある。

拡大する写真・図版リボン、フリル、レースなどが定番のロリータファッション

 ショコラさんは15歳の誕生日プレゼントで1着目を手にして以来、少しずつ買い集めた。ただ、大学2年になるまで着て外に出たことはなかったという。

 服に合うヘアスタイルもメイクも難しく、着こなしも問われる。小物類をそろえるお金も必要だ。それに、「とにかく派手で目立ってしまう。大好きなのに、周囲の目を気にして怖(お)じ気(け)付いていた」。

 そんな経験から24歳でサロ…

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