会員選考の見直し検討 芸術家の栄誉「日本芸術院」

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 文化庁は、日本芸術院高階秀爾院長)の会員選考について外部からの意見を取り入れる方法などを探るため、2月1日に有識者による検討会議の初回を開く。現状は現役会員の推薦をもとに内部で選んだ候補を文部科学相が任命する仕組みで、国会でも閉鎖的だと指摘されてきた。4月中にいったん意見をとりまとめて日本芸術院に伝え、検討を求めるという。

 日本芸術院は、芸術上の功績が顕著な芸術家を優遇するための国の「栄誉機関」として、文化庁に置かれた特別の機関。三つの部会と16の芸術分野で構成され、会員は非常勤の国家公務員で任期は終身、年間250万円が支給される。

 検討会議は、1月13日に萩生田光一文科相が設置。時代の変化とともに文化芸術が多様化し、アニメなどで世界的な評価を得る人もいる現状に合わせ、幅広い分野から会員を選ぶ方法も議論してもらう予定だ。萩生田氏は29日の定例記者会見で、6年前に国会で課題を指摘されてから日本芸術院が内部で見直しを検討してきたものの、「やや検討のペースが遅かったという思いがある」とした。