西鉄、コロナで運賃値上げへ JR・大手私鉄で初

松本真弥
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 西日本鉄道福岡市)は29日、西鉄天神大牟田線貝塚線の一部区間で、3月6日から10~40円値上げすると発表した。コロナ禍による業績悪化を受けた運賃の値上げは、JRや大手私鉄では初めて。西鉄が運賃を変更するのは、消費増税時を除けば1997年以来となる。

 対象は、現行運賃が天神大牟田線で250~350円(7~17キロ)の区間と、貝塚線で200~270円(4~11キロ)の区間。

 例えば西鉄福岡(天神)―井尻は10円増の260円、西鉄二日市―大橋は20円増の310円になる。これらの区間は、国が認可した運賃を下回る金額に設定していたため上限まで引き上げる。

 3月13日に実施するダイヤ改定の詳細も発表した。平日の西鉄福岡(天神)発の終電を25分繰り上げ、午後11時35分とする。夜間と昼間の減便で、天神大牟田線では平日、現在の732本から19本削減。

 これまで同じだった土日・祝日のダイヤも分け、日曜・祝日は654本から28本減らす。

 西鉄の業績はコロナ禍での利用者の減少で大幅に悪化。2021年3月期は純損益が160億円の赤字の見通しだ。運賃の値上げとダイヤ改定で年間約2億円の収支改善効果を見込む。(松本真弥)