初甲子園の八戸西 特別支援学校と心のキャッチボール

高校野球

吉備彩日、横山蔵利
[PR]

 第93回選抜高校野球大会日本高野連毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の出場32校が29日決まった。21世紀枠に選ばれた八戸西の球児たちが意気込みを語った。

 八戸西は春夏通じて初の甲子園。出場決定を知った部員たちは「よし」「やったぞ」「これからだ」と歓声をあげ、肩を抱き合った。

 部員全員が青森県内出身の県立校だ。「打倒私立」を掲げて効率的な練習を心がけ、昨秋の東北大会でベスト8まで進んだ。

 新型コロナウイルスの影響で学校が休校となり、部活動ができなかった時期には、SNSで練習メニューを共有したり、改善点を指摘しあったりしながら自主練習に取り組んできた。宮崎一綺(かつき)主将(2年)は「一つ上の先輩たちは、思うように野球ができなかった。先輩たちのぶんまでしっかりやりたい」と語った。

 八戸西の出場を、自分たちのことのように喜ぶ学校がある。練習用ボールの修繕を通じて交流してきた八戸高等支援学校の生徒たちだ。八戸西の練習で傷んだボールに支援学校の生徒たちがビニールテープを巻き、ティーバッティングなどに再び使えるようにしている。

 宮崎主将は「修繕してもらったボールで練習して、僕たちはここまで強くなった」。支援学校の山口舞人君(1年)は「自分たちもボールをきれいにする作業をがんばるので、僕たちのぶんもがんばってきてほしい」と期待をこめた。(吉備彩日、横山蔵利)