誰も名付けてくれない…高松市の9施設命名権に応募ゼロ

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木下広大
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 文化・スポーツ施設のネーミングライツ命名権)の買い手をめぐり、香川県高松市が苦戦している。厳しい財政事情の中、市の自主財源を確保するのが狙いだ。しかし、昨年10月に募集を始めた9施設は、一件も応募がないまま募集期間を終えようとしている。

 命名権の契約先を探している9施設は、市立東部運動公園、市ヨット競技場、市立仏生山公園温水プール、高松国分寺ホールなど。条件は3~5年間の契約で、応募可能額は年間10万~300万円。募集は昨年12月中旬までの予定だったが、2月1日まで期間を延長している。このうち7施設は2019年度にも約4カ月間募集したが、応募がなかった施設だという。

 命名権を巡っては、市は16年、市屋島競技場のリニューアル時に初めて命名権の買い手を募集。市内に精密機器の工場を置くレクザム(大阪市)が年間800万円(5年)で契約し、屋島レクザムフィールドと名付けられた。

 県が募集したレクザムスタジアム(県営野球場)やレクザムホール(県民ホール)、Pikaraスタジアム(県立丸亀競技場)も、高校野球やサッカーJリーグの試合、コンサートなどの会場で、おなじみの名称になっている。

 今回の9施設は多くの人に注目され、メディアに露出するようなイベントが少ない。市財産経営課の担当者は「事業者にとって、広告効果が投資をするかどうかのポイントになる」と説明し、特に今年度については「コロナ禍で企業も応募する余裕がないのでは」と指摘する。

 大西秀人市長は22日の会見で、命名権事業の苦戦について、「十分に施設の魅力が伝わっていないことも一因だと思う。市側から企業に働きかけるなど売り込みの努力をしたい」と話した。

 ただ、小規模施設でイベント…

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