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 【千葉】3月19日に開幕する第93回選抜高校野球大会(日本高野連、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の選考委員会が29日あり、専大松戸(松戸市)の出場が決まった。甲子園出場は春夏通じて2度目、春の選抜は創部62年目で初となる。コロナ禍で練習が制限される中での吉報に、選手たちは喜びの声を上げた。

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 午後3時46分、徳山斉校長は電話で出場決定の知らせを受けると、すぐにグラウンドに移動した。ユニホーム姿で整列した選手たちに「推薦されました。おめでとう!」と報告。選手たちは感染防止のために控えめに顔を見合わせ、チームカラーの深緑のマスクをしながら顔をほころばせた。

 「自分たちは『弱いチーム』。戦ううちに団結し、実力以上のものが出るようになった」。石井詠己(えいき)主将(2年)はそう話す。

 昨秋の県大会では準決勝で敗れ、「開催県枠」として秋季関東大会に出場した。「一度負けており、失うものはなかった。挑戦者の気持ちで思い切ってできた」(持丸修一監督)と言うように、初戦では13安打8得点と打線が爆発。その勢いのまま準々決勝も快勝し、4強に進出した。

 チームの中心は、エース深沢鳳介君(同)。右横手から最速140キロに迫る直球とスライダーを内外角に投げわけ、打たせて取る投球が持ち味だ。冬場は課題だった下半身の強化に着手。新球ツーシームも習得し、「手応えを感じている」という。紅白戦でも好調を維持し、「甲子園のマウンドに早く上がり、大阪桐蔭など強豪校を抑えたい」と意欲を見せる。

 昨秋の県大会計6試合で計35得点の打撃陣も強力だ。県の独自大会で準優勝した昨夏から主力の3番・石井主将に加え、4番の吉岡道泰君(同)は勝負強さが売り。「相手投手の一番自信がある球をホームランにしたい」と意気込む。

 目指すは「甲子園初の1勝」。持丸監督は「弱いけどやる気があり、不平不満を言わない良いチームに育った。甲子園で校歌を歌いたい」と話す。

 学校創立は1959年。野球部は2015年に夏の甲子園初出場を果たした。19年春は関東大会4強に進んでいる。北海道日本ハムファイターズの上沢直之投手や福岡ソフトバンクホークスの高橋礼投手など、プロ野球選手も輩出してきた実力校だが、選抜甲子園には手が届かずにいた。

 松戸市庁舎には早速、甲子園出場を祝う横断幕が飾られた。本郷谷健次市長は「県代表としての誇りを胸に高校生らしいはつらつとしたプレーで専松旋風を巻き起こし、大きな感動を与えてくれることと確信しています。頑張れ専松」とエールを送った。

 組み合わせ抽選会は2月23日に行われる。(福冨旅史、石垣明真、青柳正悟)

専大松戸の昨秋の戦績

◆県大会 ※3位

1回戦   ○1―0 市千葉

          (延長10回)

2回戦   ○7―0 長狭

        (8回コールド)

3回戦   ○8―0 幕張総合

        (8回コールド)

準々決勝  ○7―6 千葉学芸

          (延長16回)

準決勝   ●3―6 東京学館

3位決定戦 ○9―1 千葉英和

        (7回コールド)

◆関東大会

1回戦   ○8―0 鹿島学園(茨城)

準々決勝  ○6―0 鎌倉学園(神奈川)

準決勝   ●2―9 健大高崎(群馬)

           (7回コールド)

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