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 甲子園にタテジマが集結する――。第93回選抜高校野球大会(3月19日開幕、阪神甲子園球場)の出場32校が29日に発表され、東海大系列の高校が3校選ばれた。

 昨秋の東京王者で6年ぶり出場の菅生、関東大会4強で5年ぶりの甲府(山梨)、同8強で2年連続の相模(神奈川)だ。

 これまで全国各地にある東海大系列の高校が同じ年の選抜大会に出場したのは2校が最多だったが、更新した。

 東海大や東海大系列校の野球部を象徴する伝統のユニホーム。それは、胸に「Tokai」の筆記体の文字に、縦じま。体が大きく見えて威圧感が増すユニホームだが、よく見ると、高校によって色合いなどが微妙に違う。

 昨秋の関東大会準々決勝は、甲府と相模の「タテジマ対決」が実現した。ユニホームは甲府は白で相模は青みがかかっている。互いのライバル心もくすぐる熱戦は最後の最後にドラマが待っていた。

 1点を追う九回。それまで相模の左腕・石田隼都に散発3安打に抑えられていた甲府打線が意地をみせる。1死一、二塁から久井竣也がとらえた打球は右翼手の前へ。そして、そのまま大きく弾み、ジャンプした右翼手の頭上を越えた。球が転々とする間に二塁走者に続き、一塁走者も一気に生還。完封負け寸前の状況から逆転サヨナラ勝ち。明暗がひっくり返った。

 甲府の村中秀人監督は相模のOBで巨人の原辰徳監督と同級生。相模で監督も務めた。2005年の秋季関東大会で敗れた母校相手にリベンジし、「運命を感じました」と泣いた。

 相模の門馬敬治監督も顔を真っ赤にし、「これが勝負の厳しさ。負けたんだと実感しています」。

 菅生を加えた3校は、いずれも好左腕がおり、選抜では上位進出の期待もかかる。甲子園でも、タテジマ対決が見られるか。わずかなユニホームの違いにも注目だ。(山口裕起)