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 将棋の高校生棋士、藤井聡太二冠(18)=王位、棋聖=が29日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第34期竜王戦(読売新聞社主催)ランキング戦2組の初戦で、阿久津主税(ちから)八段(38)に93手で勝利。挑戦者を決める決勝トーナメント(決勝T)進出まで、あと2勝と迫った。竜王戦ランキング戦2組からは決勝進出者2人が、決勝Tへの出場権を得る仕組み。これまで藤井二冠が通過してきた竜王戦ランキング戦3~6組では、いずれも各組の優勝者しか決勝Tに出場できなかった。

 午前10時に藤井二冠の先手で始まった対局は午後10時4分に終局。終局後、勝った藤井二冠は「横歩取りの将棋になって、序盤から激しくなるような変化も多く、常に難しい将棋だった気がします。(初戦突破したが)これからも強い相手との対局が続くので、一局一局集中して、良い内容の将棋にしていけたらと思います」、敗れた阿久津八段は「少しずつジリジリ来られて夕食休憩のところぐらいでは苦しくしてしまったかなと思っていた。中終盤、競った将棋にならなかったのが悔やまれます」と話した。藤井二冠の竜王戦での次の対戦相手は、広瀬章人(あきひと)八段(34)。広瀬八段との対局について藤井二冠は「夕食休憩がある(持ち時間の)長い将棋で指すのは初めてと思う。鋭い将棋という印象で、こちらもしっかり読みを入れていきたいなと思います」と話した。

 竜王戦は、将棋界に八つあるタイトル戦の一つ。現時点では豊島将之竜王(30)=叡王と合わせ二冠=がタイトルを保持している。(佐藤圭司)