EU、アストラゼネカのワクチン承認 供給遅れ是正要求

新型コロナウイルス

ブリュッセル=青田秀樹
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 欧州連合(EU)は29日、英製薬大手アストラゼネカと英オックスフォード大が開発した新型コロナウイルスのワクチンの使用を承認した。EUでは3例目となり、先行した他のワクチンより扱いやすい。アストラゼネカは供給が遅れると表明しており、EUは是正を強く迫っている。

 欧州医薬品庁(EMA)の承認勧告を受けて、EUの行政を担う欧州委員会が正式に認めた。EMAは、治験参加者の大半が55歳までだったため高齢者についての十分なデータがないとしつつも、高齢層にも効果が期待でき、安全性を示すデータもあると指摘した。

 欧州委は加盟27カ国を代表して、計4億回分購入できる契約を結んでいる。一般的な冷蔵庫と同じ2~8度で保管できるため接種拡大への期待が強い。

 アストラゼネカは、EUに先立って契約した英国への供給を優先し、EU向けの出荷が遅れることを明らかにしている。EUはこの日、同社の工場も含めて、域内からのワクチン輸出の管理強化を決定した。フォンデアライエン欧州委員長は「合意通りに供給してほしい。ワクチンの確保にあらゆる手を尽くす」と改めて強調した。

 同社のワクチンは、日本も1億2千万回分の供給を受ける契約を結んでいる。(ブリュッセル=青田秀樹)

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