乗り換え検索アプリの舞台裏 時刻表一筋30年の匠

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滝沢卓
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凄腕しごとにん

写真・図版
交通新聞社の鳥井茂正さん。一つ一つの時刻に込められた意味を想像しながら編集・校正に臨む=東京都千代田区、門間新弥撮影

交通新聞社 時刻情報事業部 副部長 鳥井茂正さん(50)

 1月上旬、新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言に絡み、首都圏の鉄道各社が終電繰り上げを検討しているとの一報が入ってきた。「大変な作業になる」。すぐに仕事のスケジュールの組み直しに着手した。

 書店で定番の「JR時刻表」を始め、鉄道時刻表の編集や校正を手がける現場リーダーだ。管理している列車データは、全国のJR各社や私鉄などを合わせて、約160社の約19万本分。その多くは時刻表にするだけではなく、グーグルマップやヤフーの路線情報などの検索エンジンにも提供しており、「重要な社会インフラ」と自認する。

 終電時間が変わるなら、鉄道各社から正確に情報を集めて、すばやく検索エンジン側に伝える必要がある。もともと毎年1月は、3月の大規模なダイヤ改正を反映する時刻表編集で多忙を極める。すでに3月から終電繰り上げを決めていた会社もあったが、1月に前倒しされる形となり、ただでさえ忙しかった作業に拍車がかかった。

終電繰り上げ対応、猶予は2日だった

 当初は繰り上げの規模感や日…

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