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 緊急事態宣言下の東京都と神奈川県で1日、私立中学の一般入試が始まった。大手学習塾によると、この日は全国の私立中の約3割にあたる首都圏の約220校で試験があるほか、公立中高一貫校や国立大付属中の一部でも入試がある。

 中学受験生は近年増え続けており、昨年は首都圏で4万人以上が1日午前に入試を受けた。今年はコロナ禍の影響で1人当たりの受験校数は昨年より減りそうだが、受験者の実数は増えるとみられている。

 駒場東邦中(東京都世田谷区)には午前7時半ごろから、保護者に伴われた受験生が次々と到着。都内の男子(12)は「コロナで(対面授業が減り)塾で切磋琢磨(せっさたくま)できる機会が少なく、気持ちを上げられなかった。でも、漫画『ブラックジャック』のような医師にあこがれているので、(系列大学病院もある)ここで頑張ります」と話し、玄関で検温と消毒をしてから教室へ。教職員は医療用のマスク「N95」をつけて出迎えた。

「午後入試」人気

 志願者数は昨年より増えており、堤裕史教頭は「卒業生にはコロナ関係でテレビに出演する医師もいる。医学部志望者には、中3で系列大学病院での医学実習などもしており、興味を持ってもらえたのかもしれない」という。

 首都圏の私立中では1日午後の入試も増えており、今年は約150校で「午後入試」が行われる。今年から午後入試を新設した独協中(文京区)では定員約20人に対し、約600人が出願した。坂東広明教頭は「午後入試を希望する声が多かった。昨年、医学部の現役合格者数が増えたことも評価されたのではないか」と話す。(宮坂麻子)