高浜原発の再稼働、地元町長が同意 老朽原発では全国初

佐藤常敬
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 運転開始から40年を超える老朽原発関西電力高浜1、2号機(福井県高浜町)について、高浜町の野瀬豊町長は1日、再稼働への同意を表明した。老朽原発再稼働への地元首長の同意は全国初。今後は、福井県の杉本達治知事の判断が焦点になる。関電は3月以降の再稼働を目指すが、実現するかは不透明だ。

 野瀬町長は1日午前、町議会の上尾徳郎議長と面談し、同意の意向を伝えた。「今後の原子力発電の安全性と重要性、必要性を総合的に判断した」と語った。

 再稼働には首長や議会の同意が必要。関電が再稼働を目指すのは高浜1、2号機と美浜3号機(同県美浜町)で、高浜町議会は昨年11月、美浜町議会は同12月に再稼働に同意した。この日の野瀬町長に続き、美浜町の戸嶋秀樹町長は2月中にも判断するとみられる。

 杉本知事は再稼働を判断する前提として、原発から出る使用済み核燃料中間貯蔵施設の県外候補地を昨年中に示すよう関電に求めてきたが、現時点でも示されていない。大手電力10社でつくる電気事業連合会が昨年12月、青森県むつ市の施設を電力各社で共同利用する案を検討していると公表。しかし、むつ市の宮下宗一郎市長は、関電の使用済み核燃料の受け入れに否定的な考えを示している。(佐藤常敬)