マンション×カーシェア、広がる 駐車場の悩み解決にも

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稲垣千駿
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 カーシェアのサービスを備えたマンションが首都圏を中心に増えている。入居者だけが乗れる最新の電気自動車(EV)をアピールする物件も出てきた。駐車場が抱える、ある悩みの解消も期待されている。

 東京都世田谷区三菱地所レジデンスが販売する「ザ・パークハウス経堂レジデンス」の売りの一つは、入居者専用の最新EVのカーシェアだ。駐車場の一角に米テスラ製の人気EV「モデル3」(約510万円)が1台置かれ、15分200円で利用できる。

拡大する写真・図版米テスラのモデル3

 小田急線経堂駅から徒歩9分。このマンションには月の利用料2万~2万5千円の駐車場も設けるが、車を持たない人の利用を見込む。敷地内に充電設備があり、給油の手間もかからない。電力は太陽光発電でまかなう。「最先端のテスラに安く乗れるなら使いたい」という声が多いといい、神奈川の新築物件でも導入する計画がある。

 このカーシェアは、九州電力が昨年12月に首都圏と九州の分譲マンション向けに始めた。九電広報は「(都市部では)駐車場代がかさむために車を持つことをあきらめる人が多く、利用のニーズはある」。

 日産自動車の「リーフ」もそろえており、EVを蓄電池として利用し、災害時の非常用電源に使うことも検討している。利便性だけでなく安心を意識する。

拡大する写真・図版分譲マンションの駐車場に止められたカーシェア用の米テスラのモデル3。九州電力が昨年12月からサービスを始めた=福岡市東区、九電提供

 駐車場代や保険料などの固定費がかからないことが受け、カーシェア市場は拡大が続いている。交通エコロジー・モビリティ財団によると、車両台数は毎年20%前後の伸びを続け、5年で2・5倍の4万290台(2020年3月現在)。マンション駐車場への設置も目立ち、5年前に比べ最大手のタイムズカーシェアは2・5倍超に、三井不動産系のカレコ・カーシェアリングクラブは4倍超の210台に増やした。カレコは系列の物件に住む人向けに割引などで利用を促している。

 マンションの悩みである、空…

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