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 ロシアの国家安全保障会議で副議長を務めるメドベージェフ前首相は、昨年の憲法改正を理由に北方領土問題を話し合うことは不可能だと明言し、「日本との平和条約交渉はテーマがなくなりつつある」と述べた。インタファクス通信などロシア・メディアとのインタビューで語り、1日明らかにされた。

 国家安全保障会議はプーチン大統領が議長を務める。メドベージェフ氏は「我々は憲法上の立場がはっきりした。我々にはロシア領土の主権を引き渡す交渉を行う権利がない」と述べた。平和条約交渉で日本と北方領土の共同開発について協議することは可能だとしたが、「日本国内では(北方領土の返還が)国民的コンセンサスとみなされているため、合意するのは不可能だ」とも話した。

 ロシアでは昨年プーチン氏が提唱する全有権者対象の投票で憲法改正が成立。「領土の割譲」を禁止する条項が盛り込まれた。(モスクワ=喜田尚)