銀行は停止、品薄の米、携帯使えず…混乱のミャンマー

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笠原真、篠健一郎、半田尚子
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 民主化が進んでいたミャンマーで国軍が突如、国家権力の掌握を宣言した。街の人々は突然のクーデターをどう受け止めているのか。地元のミャンマー人や現地在住の日本人が朝日新聞の電話取材に、街の様子や不安な思いを語った。

 ヤンゴン在住で会計事務所に勤めるチュウカッカインさん(29)は朝のニュースで、アウンサンスーチー国家顧問らが拘束されたことを知った。「スーチー氏を支持してきたので、本当にショックを受けた。今の時代にこんなことが起きるとは思わなかった」

 通勤途中、街中の銀行やATMの前には人だかりができていた。「銀行協会が全ての銀行業務を一時停止にすると発表した。現金がないと生活に困るからみんなパニックになっている」という。大手スーパーの一つが1日から午後6時までの短縮営業を決めたため、米などの食料を買い求める客も多いという。

 テレビでは、国軍の放送で1年を期限とする非常事態宣言が出されたと繰り返し伝えられている。携帯電話はつながらないが、固定電話やWiFiは使える状態だ。「みんな何が起きているのかわからず、フェイスブックなどのSNSで情報を得ようとしている」

 ヤンゴン在住のモウさん(35)は「街に人通りは少なく、いつもの渋滞もなくて静かな状態。今日は休業にした会社も多いようだ」と語る。電話やインターネットも国軍関連の回線以外はほぼ使えない状況が続いているという。「情報がほとんどないのが現状だ」

 ヤンゴン中心部に住む会社経営の日本人男性(42)はオフィスを閉め、100人ほどの社員に在宅勤務をするように伝えた。「自宅にいれば身の危険を感じることはないが、経済への影響が心配だ。一刻も早い事態の沈静化を願うばかりだ」と話した。

 街中で暴動などは起きていないが、午後2時ごろに行ったスーパーでは、カートいっぱいに商品を詰め込む人が多くおり、レジには10人ほどの列ができていた。米や麺類が品薄になっていたという。「平日の日中としては異常な数の客だった。1人あたりの買い物量は通常の数倍はあったのではないか」

 ヤンゴンで税理士として働く…

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