(千田先生のお城探訪)よい状態で残った理由は

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千田嘉博・城郭考古学者
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田丸城

【2021年1月15日紙面掲載】

 三重県玉城(たまき)町にある田丸城は、伊勢神宮に続く伊勢本街道、大和への初瀬(はせ)街道、紀州への熊野街道が交わる交通の要衝にある。南北朝時代には城があったのが知られ、室町時代には伊勢を治めた北畠氏の拠点になった。1575(天正3)年に織田信長の次男・信雄(のぶかつ)が北畠氏の家督を継ぐと、その本拠として田丸城を選んだ。その後、藤堂高虎などが城主を務め、1619(元和5)年から紀州徳川家の領地となって、家老の久野家が田丸城主として幕末までこの地を治めた。

 今日の田丸城は全体がよく残…

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