民主化の針、逆行に不安 日本在住のミャンマー人も抗議

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平山亜理、染田屋竜太、武田肇
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国連大学の前で、ミャンマーの軍事クーデターの抗議をする人たち=2021年2月1日午後1時30分、東京都渋谷区神宮前5丁目、ミンスイ氏提供
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 ミャンマー国軍が1日、「国家の権力を掌握した」と宣言した。民主化の時計の針を暗い時代に逆戻りさせかねない状況に、在日ミャンマー人から怒りの声が上がった。拘束されたと伝えられるアウンサンスーチー氏の処遇や、少数民族問題などへの影響も懸念されている。平山亜理、染田屋竜太、武田肇)

 「国民が望む民主主義を与えよ」。ミャンマー民主化運動に取り組んできた在日ビルマ市民労働組合によると1日昼、東京都渋谷区国連大学前に都内や群馬、名古屋などから在日ミャンマー人ら約1千人が集まり、ミャンマー語と日本語でシュプレヒコールを上げた。同組合のミンスイ会長(60)らは、「民主化を破壊する軍の行為に強く抗議する」とする声明を国連職員に手渡し、国連による解決を求めたという。

 ミャンマーは第2次世界大戦後の独立後、1962年にクーデターで軍の政治支配が始まり、88年からの民主化運動も弾圧。運動の中心となっていたアウンサンスーチー氏が自宅軟禁を強いられた。しかし2011年に民政移管され、スーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)が15年の総選挙で大勝。民主化がゆっくりと動き出していたが、軍は選挙の不正を主張していた。

 ミンスイさんは02年に来日。軍事政権から逃れるため、密航して亡命した。難民申請は認められなかったものの、特別在留許可を得て、その後に永住権を獲得し日本で活動する。夢は、ミャンマーで「民主主義の木を植え、根を生やしたい」と話す。

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国連大学の前でシュプレヒコールを上げる在日ミャンマー人たち=2021年2月1日午後1時31分、東京都渋谷区神宮前5丁目、ミンスイ氏提供

 ミンスイさんの元には、ミャンマーの国会議員が自宅から軍に連行されたと訴える動画も届いているという。ミンスイさんは「軍がクーデターを起こすことは予測していたが、こんなに早いとは思わなかった。非常に残念。国の民主主義にとっても、国際社会にとってもマイナスだ」と話した。

■スーチー氏と交流、「なんと…

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