米軍の横須賀基地、やまない感染拡大 1月は計293人

新型コロナウイルス

田井中雅人、佐々木康之
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 米海軍横須賀基地神奈川県横須賀市)で、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。同基地が1月に発表した感染者数は計293人。感染者数の公表を始めた7月からの累計は585人で、1月だけで全体の半分を占めるに至った。

 横須賀基地では昨年12月にも、米軍関係者と基地従業員で計144人の感染を確認。隣接する横浜市への移動も制限するなど規制を強化したほか、日本政府が緊急事態宣言発出を決めたことを踏まえて1月6日には午後8時~午前5時の外出禁止令を出したが、1月の感染者数は前月の倍の293人に及んだ。

 在日米軍が国内17施設で集計した1月28日現在の感染者数は、同基地が99人と突出。厚木基地で12人、キャンプ座間(陸軍関連施設含む)でも9人を数えた。

 だが、県は現時点で米側や日本政府に特別な対応を求めない方針だ。黒岩祐治知事は1日の記者会見で、「感染した米軍関係者は基地で隔離され、濃厚接触者も行動制限が課されている」と述べた。

 横須賀市の上地克明市長も1月、「米軍はしっかりとした感染対策を取っている。むしろ市内から米軍(関係者)にうつることすら私は懸念している」と記者会見で言及。市基地対策課は1日、「市と基地の衛生当局間で密接に情報交換し、感染を広げない方策を取っている」と説明した。

 県基地対策部によると、米軍関係者の感染情報は地元保健所を通じて共有している。また、変異種などウイルスの種類の情報は寄せられていないという。

 横須賀、厚木、座間、東京の横田など県内外の米軍基地周辺の6市民団体は1日、黒岩知事あての緊急要請書を県に提出。基地の警戒レベルを引き上げることや、一般外国人の入国時と同様、海外出発前72時間以内に発行された陰性証明書の提出を米側に求めるよう申し入れた。田井中雅人、佐々木康之)

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