バイデン氏、ミャンマーへ制裁警告「民主主義への攻撃」

ワシントン=渡辺丘
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 バイデン米大統領は1日、声明を発表し、ミャンマー国軍がクーデターを起こしたことを受けて、ミャンマーに対する経済制裁の復活を辞さない姿勢を示した。「米国は民主化の進展に基づき、過去10年間にわたってミャンマーに対する制裁を解除した。(ミャンマー国軍が)その進展を逆戻りさせることで、制裁に関する法律や権限を即座に見直し、適切な措置を講じることが必要になる」と警告した。

 バイデン氏は、ミャンマー国軍が1日、クーデターを起こし、アウンサンスーチー国家顧問らを拘束したことについて「民主主義や法の支配への移行に対する直接の攻撃だ」と厳しく非難した。「国際社会はミャンマー国軍が掌握した権力を直ちに放棄し、拘束した活動家や当局者を釈放し、通信の制限を解除し、市民への暴力をやめるよう、声を一つにして要求するべきだ」と呼びかけた。

 米国は、軍政時代のミャンマー経済制裁を科したが、オバマ政権が対話を通じて民主化を後押しする関与政策に転じた。2011年の民政移管を受け、16年に制裁を解除した。バイデン政権は民主主義や人権を重視する姿勢を掲げており、制裁復活を含めた厳しい姿勢で対処するとみられる。(ワシントン=渡辺丘)