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 暦のずれの影響で今年は124年ぶりに2月2日が節分の日。福を呼び込むイベントが宮城県内各地であった。

 吹き付ける風に、小雪が混じる。気仙沼市の飲食店街「みしおね横丁」に、若者たちが集まってきた。ちょうどランチ時。みんな恵方巻きを持っている。

 並んだ? 方角は合ってる?

 外のウッドデッキで、織笠有加里さん(27)が声をかける。スマホで南南東を確かめて、一斉にもぐもぐ。空が青い。

 4年前、仙台から地域おこし隊員として移住した。いまは一般社団法人「気仙沼地域戦略」で観光マーケティングに取り組む。

 新型コロナでどこも苦しい。地元の表情を一つでも多く発信したいと、同僚たちを「丸かぶり」に誘った。恵方巻きは地元のすし店の特製だ。

 みんなで経済回さないと。気仙沼が元気になりますように。たくさん人が来ますように。無病息災。

 そう祈って、もう一口。(星乃勇介)

     ◇

 仙台市青葉区の大崎八幡宮では豆まきがあり、新型コロナウイルスを「鬼」に見立てて終息を祈願した。

 神事の後、神職やかみしも姿の神社の役員らが仮設舞台に上がり、「福は内、鬼は外」「コロナウイルスぶっとばせ」と唱えながら豆をまいた。

 例年は菓子やパン、ボールなどもまかれるため、社殿前は大勢の子どもや参拝客でにぎわう。だが、今年は密集を避けるため、まくのは豆だけにし、開催時間も知らせなかった。代わりに近隣の小中学校に文具や「福豆」などを届けた。(高橋昌宏)

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