除草はあの動物と 補助金なしで稼いだ「いい色のお金」

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文・浜田陽太郎 写真・岩下毅

拡大する写真・図版「フルージック」代表の渡辺祥二さんにとって、ヤギは大切なパートナーだ=岐阜県美濃加茂市の「ぎふ清流里山公園」

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 25年前、怒りに満ちた目の中に宿っていた高い熱量は変わらない。

 1996年、記者(浜田)は就職氷河期世代をテーマにした記事を書いた。彼らは「とりあえずスネかじり」している……。今ふり返ると実に「上から目線」の記事に、取材先の一人だった26歳のE君が強烈に反発、新聞社に乗り込んできた。

 とても友好的とはいえない面談から19年後、E君から再び連絡が入った。「ようやく成長した自分をお見せできると思います」

 E君こと、渡辺祥二さん。45歳になっていた。

記事に激怒した就職氷河期世代 25年後に訪ねてみると

記事への不満から記者と直接対決した渡辺さん。再会までの経緯はこちらの記事をお読みください。

 東京に出張してきた渡辺さんとの再会を果たしたのは2015年。さらに5年後の昨年11月、記者は初めて、岐阜県美濃加茂市を訪ねた。

 携えていたのは、50歳になった渡辺さんの新たな著書「山羊(やぎ)さん除草隊」。現地で目にしたのは、「新たな農業」を切り開こうと奮闘する起業家の姿だった。

 「スィン、あさひ、帰るぞっ…

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