神奈川県は2日、新型コロナウイルス感染者用に新設する「緊急酸素投与センター」(同県藤沢市)の内部を報道陣に公開した。症状が悪化したのに病床逼迫(ひっぱく)ですぐに入院できない患者を、一時的に受け入れるための施設だ。県内の感染者数が減っているため、県は当面は稼働させない方針だが、緊急事態宣言が出ている間はすぐに使える状態を維持するとしている。
投与センターは、県立スポーツセンターにある陸上競技場のメインスタンド下の屋内に設けられた。患者は救急車に乗ったまま「マラソンゲート」から競技場に入り、投与センター前で降りて屋内に入る。
療養室は屋外から見えないようにシートで目隠ししてある。24床のベッドそれぞれに血中酸素飽和度を測るパルスオキシメーターや酸素濃縮装置が備えられ、利用者の体調は別室のナースステーションで常に把握できるようにしてある。各ベッドの間についたてはあるが、男女相部屋のため、県は男女を左右に分けて端から順番に使ってもらうことにしている。療養室は陸上競技場の役員室、ナースステーションは管理事務室をそれぞれ改装した。
停電に備えた非常用発電設備…

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