毒殺未遂に遭ったナバリヌイ氏、収監へ 国内外で緊張

モスクワ=石橋亮介
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 モスクワの裁判所は2日、ドイツからの帰国直後に拘束されたロシアの反政権活動家アレクセイ・ナバリヌイ氏が過去に受けた有罪判決の執行猶予を取り消すと決定した。ナバリヌイ氏は禁錮の実刑を科され、2年8カ月間、収監される見通し。ナバリヌイ氏の即時解放を求めていた反政権派や欧米は反発を強めており、国内外で緊張が高まっている。

 ナバリヌイ氏は2014年、詐欺事件で執行猶予付きの禁錮3年半の有罪判決を受けた。昨年8月、ロシア国内で毒殺未遂に遭いドイツに搬送されたが、ロシア当局は、ナバリヌイ氏が執行猶予期間中の定期的な出頭義務を無視したとして裁判所に執行猶予の取り消しを申し立て、今年1月の帰国直後に拘束した。ナバリヌイ氏は、詐欺事件をプーチン政権による「でっち上げだ」と否定している。

 裁判所の決定に猛反発したナバリヌイ陣営は直後にデモを呼びかけ、モスクワやサンクトペテルブルクで市民が「泥棒プーチン」などと声をあげて行進。人権監視団体によると、1100人以上が拘束された。米国や欧州各国からも、ロシアを非難する声明が相次いでいる。(モスクワ=石橋亮介)