河井案里議員の買収容疑事件とは 広島県議や市議に現金

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 河井案里議員=自民党を離党=が3日、議員辞職する意向を固め、周囲に伝えた。案里議員は2019年参院選広島選挙区をめぐり、票のとりまとめを依頼する趣旨で、広島県議4人に計160万円、江田島市議1人に10万円を渡したとして、昨年7月に起訴された。公判は同8月から始まり、現金の趣旨は「(県議選の)当選祝いや陣中見舞い」と一貫して無罪を主張。一方で、県議らは「参院選を応援してほしいという趣旨で、危ないお金と思った」などと違法性を認める証言をした。

 東京地裁判決は、夫で元法相の衆院議員・克行被告(57)が作成した現金配布先リストも踏まえ、買収の全体計画は克行議員が差配したと判断。県議4人への現金提供で克行議員との共謀を認定し、懲役1年4カ月執行猶予5年を言い渡した。市議1人への現金提供については、克行議員による買収の意図を認めたうえで案里議員の積極的な関与を否定して無罪とした。

 案里議員は判決後、「主張の一部しか受け入れられず大変遺憾」とコメント。4日が控訴期限だった。

 克行議員は、案里議員との共謀が問われた5人を含めた計100人に計約2900万円を渡したとして起訴され、案里議員とは分離して地裁で公判が続いている。