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 行方不明者の捜索中に逃げ出し、その後保護された兵庫県警の警察犬・クレバ号(オス2歳)が4日から、約3カ月ぶりに現場復帰する。県警が3日、発表した。「待て」「来い」といった基本的な服従訓練を重ね、獣医師や訓練士らのお墨付きを得ての再デビューとなる。

 クレバ号は兵庫県警鑑識課の警察犬係に所属する。正式な名前は「クレバ・フォム・フンデ・シューレ」。兵庫県福崎町の山中で昨年10月25日、行方不明者の捜索中に突然走り出し、鑑識課員の手からリード(引き綱)が離れた。県警は約40人態勢で連日捜索し、2日後の同27日、南西へ約100メートル離れた山頂付近で鑑識課員が保護した。

 クレバ号発見のニュースが流れると、県警本部には激励の電話が5日間で約90件相次いだ。「叱らず優しく接してあげて」「これからも警察犬としての活躍を応援している」

 県警は「チャンスを与えたい」と再訓練を開始。昨年10月末から約3カ月間、指導員の指示に従う訓練を繰り返した。12月からは、市街地や山中での捜索を想定した「実地訓練」もこなした。

 血液検査の結果などからも体調にも問題がなく、指導員との信頼関係も以前より増した。体重も約2キロ減で、「引き締まった感じ」(鑑識課幹部)という。

 クレバ号の逃走を受け、兵庫県警は昨年11月から、直轄警察犬の出動時にはGPS装置の付いた首輪を着けさせているという。(足立優心)