「スーチーさん解放に力を」在日ミャンマー人3千人訴え

佐藤達弥、平山亜理
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 日本に住むミャンマー国籍の人たちが3日、東京・霞が関外務省前に集まり、母国で拘束中のアウンサンスーチー氏らの解放を訴えた。外務省を取り囲むように並び、スーチー氏の写真や「日本政府は軍事クーデターを認めないで下さい」と書いたプラカードを掲げた。

 抗議行動を呼びかけたのは「在日ミャンマー市民協会」。主催者発表で約3千人が集まり、「フリー、フリー、アウンサンスーチー!」などとシュプレヒコールを上げた。

 専門学校生のイータンダーアウンさん(25)は「ミャンマーは民主主義の国だと思っていたのに、クーデターを知って、悔しくて涙が出た」。協会の運営委員でミャンマー料理のレストランを経営するチョウチョウソウさん(57)は「ミャンマーの民主化を支援してくれた日本政府に、スーチーさんらが解放されるよう力を貸してほしい」と話した。

 参加者らは民主化運動の中でさかんに歌われてきたという歌を歌った。「民主主義を守るため、亡くなった人の血のかたまりはなくなっていない。私たちは決して忘れない」といった内容だ。軍の司令官の写真を地面に捨て、踏みつける場面もあった。

 元技能実習生の男性ピュニソイさん(32)は、3人兄弟の末っ子で雑貨店を経営する家族を助けるため、4年前に来日した。家族とは先月26日に話したのが最後で、電話もネットもつながらない。「家族も気になるが、一番心配なのは国のために頑張るスーチーさんのこと。日本政府に働きかけてもらうことを期待している」と話す。(佐藤達弥、平山亜理