文字の使用、紀元前まで遡る? 各地で弥生の「硯」次々

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今井邦彦
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 弥生時代に西日本で広く文字が使われていた可能性を示す遺物の発見が相次いでいる。福岡県など各地で硯(すずり)の可能性がある石製品が次々と出てきているのに加え、文字のような痕跡がある土器や石製品も見つかった。研究者の見解が分かれる資料もあるが、弥生時代中期後半(紀元前後ごろ)か、さらにそれ以前から日本でも外交や交易で文字が使われていたという見方が強まりつつある。

 弥生時代の硯が注目されたのは2001年。西谷正・九州大学名誉教授らが、松江市の環濠(かんごう)集落・田和山(たわやま)遺跡で出土した石製品の破片を「硯ではないか」と指摘した。前漢~後漢時代(紀元前206~紀元220年)の中国や、その出先である朝鮮半島の楽浪郡(紀元前108~313年)では、薄い板石を木製の台にはめた硯が墓の副葬品などとして出土する。田和山遺跡の石製品も、これらと同様の硯と推定された。

 九州でも16年、福岡県糸島…

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