クーデター前日、交渉決裂 スーチー氏は声明を準備した

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バンコク=福山亜希、貝瀬秋彦
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 国軍を過小評価していた――。1日に国軍によるクーデターが起きたミャンマーで、アウンサンスーチー国家顧問が率いていた国民民主連盟(NLD)政権の関係者は、こう振り返った。

 クーデター前日の1月31日。NLD政権関係者によると、首都ネピドーで、NLD政権と国軍の代表者が向き合っていた。NLD側からはスーチー氏の側近であるチョーティンスエ国家顧問府相らが参加し、国軍側からは中将クラスの幹部らが出席したという。

 「総選挙の不正についての問題が解決されない限りは、新たな国会を開くべきではない」。国軍側はこう主張し、2月1日から始まる予定だった国会の延期を強く求めた。

 昨年11月の総選挙では、NLDが396議席を得て圧勝。一方、国軍系の最大野党・連邦団結発展党(USDP)は、わずか33議席にとどまった。軍政時代に定められた憲法で、国会の4分の1は「軍人枠」になっているが、それを合わせても国軍系の議席は199議席で、NLDに単独過半数を許した。国軍系は2015年の前回選挙でも、大敗を喫していた。

 選挙後、国軍は有権者名簿の重複などの不正があったとの主張を重ね、調査を要求。1月26日の会見では国軍報道官がクーデターの可能性を否定せず、波紋が広がった。

 NLD政権関係者によると…

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