警部補、遺書に「命かけた訴え」 妻が公務災害申請

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榎本瑞希
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 昨年10月に自殺した長崎県警佐世保署の警部補(当時41)は、自らを追い詰めた県警の業務管理のあり方について遺書で「改善されることを願います」と訴えていた。3日、公務災害認定を申請した妻(49)は「主人の命をかけた訴え。長時間労働パワハラで体調を崩していった経緯を明らかにしてほしい」と話した。

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 県庁で記者会見した妻(49)は、警部補からのLINEのメッセージを報道陣に示した。「主人は以前、命に代えられるものは何一つない、と話していた。長時間勤務とパワハラで追いつめられ、正しい判断ができなくなっていったんだと思う」と話した。

 警部補が佐世保署交通課の係長に任ぜられたのは昨年3月。署の近くにアパートを借り、単身赴任した。妻が家事のため訪れた休日も出勤し、昼食後に仮眠を取って戻っていたという。

 警部補の遺書は、当時の署長や課長によるパワハラや、2人の指導で時間外勤務を過少申告していたことを訴え「改善されることを願います」と結んでいた。手帳には2人から受けた叱責や徹夜勤務が記録され、スマートフォンには仕事が終わらないことへの焦りや疲労がつづられていた。

 妻は手帳などに残された記録を読み込み、公務災害認定申請に踏み切った。「主人は命をかけて訴えた。仕事が原因で体調を崩していった経緯を調査し、認めてほしい」と話した。

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