猫のおしっこの香り?ワインの独特表現、ピンとくるには

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聞き手・岸善樹
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ソムリエ・下山田幸弘さん

 猫のおしっこ(pipi de chat)。ワインの香りにそんな表現があります。乾燥しかけた青草にちょっと焦げっぽさを合わせたような少しくせのある香りで、ソービニヨン・ブランというブドウの白ワインに感じます。

 ワインの香りには、私たちにはなじみの薄い表現が数多くあります。なめし革、干し草、ぬれた犬の毛……。ワインの本場フランスで学んだソムリエが日本に持ち込みました。ワインは文化に根ざしているので、あちらでは通用する表現が、私たちにはぴんとこないということも起こります。

 1963年、東京生まれ。民間企業勤務などを経て、97年からソムリエとして活動。NPO法人FBOでソムリエや日本酒の講座などを担当。

 ソムリエは、お客様においしく飲んでもらうのが仕事です。「猫のおしっこのような香りが印象的です」と言われて、そのワインを飲みたいと思う人は少ないでしょう。なので「かんきつ類の皮とハーブを合わせたような爽快さに、カラメルっぽい芳しさが加わった香り」のように表現します。

 こうした言い換えをするのは…

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