「元気になったら…」 献血146回、母が継いだ遺志

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岩本修弥
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 「元気になったらいつか僕も献血をしたい」。病床でそう言っていた14歳の少年が、3年前に亡くなった。悪性リンパ腫と闘い、受けた輸血は約120人分に上る。その遺志をかなえ、恩返しをしようと、母は自ら献血を重ねた。息子が受けた数を超えてもなお、献血の輪を広げようと呼びかけている。

 神奈川県小田原市の北村賢司さんは、小学6年生だった2015年7月に悪性リンパ腫を発症。最初の入院は翌年6月まで、1年に及んだ。

 小学校でソフトボールに打ち込んだ賢司さんは、中学校では野球部に入部。通院治療を続けながら、野球部では活発に活動し、短いイニングながら試合にも出て、中堅手として外野を駆け回るほどに回復した。

 退院して1年近く。「あともう少し通えば治療が終わるね」。医師からもそんな言葉をかけられた。

 だが17年6月、賢司さんは首のリンパ節に違和感を覚えた。

 「再発ということになる。厳…

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