森氏発言、首相が答弁一転「やはり、あってはならない」
今夏に延期された東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長が「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」などと発言した問題について、立憲民主党の菊田真紀子衆院議員が4日午後の衆院予算委員会で、森氏の発言を読み上げた上で見解を問うたのに対し、菅義偉首相は「やはり、これはあってはならない発言だ」と述べた。2人前の質問者である同党の枝野幸男代表に「(森氏が)発言した内容の詳細については承知していない」との答弁に終始したのと、内容を一転させた。
続いて菊田氏は「総理が本当に国民、世界に支持され、祝福される形で(五輪の)開催を考えるなら、まず森会長にお辞めになってもらった方がいい」と迫った。だが首相は「五輪は多くの国民の理解、歓迎のもとでやられるべきだ。そうした大会になるよう、私どもも全力で取り組む」と森氏の進退に関わる答弁を避けた。
一方、橋本聖子五輪相は「スポーツにおける女性の地位向上を促進し、推進するというのが五輪の根本原則だ。森会長に会う際には、今後女性の立場にもしっかり配慮しながら発言をしていただきたいと伝えたい」とし、森氏に直接意見を伝える方針を明らかにした。
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