甲子園Vの元主将に懲役5年判決 強盗致傷罪で千葉地裁

福冨旅史
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 千葉県八街市で2019年、強盗目的で住宅に侵入し夫婦にけがをさせたとして強盗致傷罪などに問われた無職千丸(ちまる)剛被告(21)の裁判員裁判の判決が4日、千葉地裁であった。坂田威一郎裁判長は「生命に関わりかねない極めて危険な行為」として、懲役5年(求刑懲役6年)を言い渡した。被告は花咲徳栄高(埼玉)が17年夏の甲子園で優勝した時の野球部主将。

 判決によると、被告は19年4月26日夜、他の3人の被告らと共謀し、金品を奪う目的で住宅に侵入。バールで住人の男性を殴るなどし、男性に頭蓋骨(ずがいこつ)骨折などの重傷、妻に額の切り傷の軽傷を負わせるなどした。

 これまでの公判で被告は、高校を卒業後、駒沢大学(東京)の野球部に入部したが「先輩に深夜にコンクリート上で正座させられ、たばこの火で根性焼きをされた」として退部したと説明。大学も退学し「野球がない自分は価値がなく絶望に近い気持ち」で実家に引きこもっていたとき、旧友から「人のいない家からお金を運ぶ仕事がある」と誘われ、犯行に及んだという。

 弁護側は「直前まで強盗とは聞いておらず、現場でも恐怖で暴行できなかった」と執行猶予付きの判決を求めていた。判決は「被告が強盗に異議を述べず、自らの意思で参加を決め、自らの犯罪だと容認した上で犯行に及んだ」とした。

 共犯とされる20代の被告の男3人には、懲役5年6カ月~8年6カ月が言い渡された。(福冨旅史)