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 マツダは4日、2021年3月期の業績予想を上方修正した。純損益の赤字幅が昨年11月時点より400億円縮まり、500億円の赤字(前年は121億円の黒字)を見込む。販売も回復しつつあるが、自動車の制御に欠かせない半導体の不足が水を差しそうだ。

 売上高は前回の予想より500億円多い2兆9千億円(前年比15・5%減)、営業損益は400億円の赤字から0円(前年は436億円の黒字)に改善しそうだ。

 通期の販売台数は130万台に据え置いたが、足元では回復基調が続く。昨年10~12月でみると、中国市場が堅調で、米国や豪州、東南アジアでは前年水準を上回った。計画よりも価格が高い車が売れているといい、広告費や値引きの原資を減らしたことも、収益改善に寄与している。一方、欧州は当局の規制などで販売店の6割が休業し、厳しい状況が続く。

 ここにきて、自動車用の半導体不足が新たな課題に浮上してきた。すでにトヨタ自動車などが1月から減産していることが明らかになっている。マツダの丸本明社長もこの日、「2月の生産から影響が出る見通し。(減産は)7千台にのぼる見込みだ」と語った。(森田岳穂)