「タンポポ」嫁ぎます 伊勢シーパラのセイウチ愛知へ

安田琢典
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 伊勢シーパラダイス(三重県伊勢市)で飼育中のメスのセイウチ「タンポポ」(推定17歳)が、繁殖目的で動物を貸し借りする「ブリーディングローン」で、南知多ビーチランド(愛知県美浜町)に貸し出されることが決まった。16日に移送される予定で、交尾が確認され次第、戻ってくる。

 タンポポは体重約680キロ。2003年に伊勢シーパラダイスにやってきた。「嫁入り」した経験はないが、食欲は旺盛で体調は良好。現在、発情期を迎えている。10日に予定している血液検査の結果次第では、嫁入りのタイミングが早まる可能性もあるという。

 お相手は、体重約1千キロと大柄なオスの「キック」(推定23歳)だ。昨年の同じ時期に伊勢シーパラダイスから貸し出されたメスの「ヒマワリ」(推定20歳)も、キックを相手に初めての妊娠が確認されている。このまま順調にいけば、ヒマワリは6月ごろの出産を予定している。

 伊勢シーパラダイスによると、国内では9施設で計26頭のセイウチが飼育されているが、繁殖に成功したのは、おたる水族館(北海道小樽市)、鴨川シーワールド(千葉県鴨川市)、鳥羽水族館三重県鳥羽市)の3施設しかない。

 伊勢シーパラダイスで広報担当を務める岩山慎副課長は「タンポポが妊娠するとすれば、このタイミングだと判断した。キックの体調も良く、妊娠できる可能性は高いと思う」と期待を膨らませている。(安田琢典)

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 伊勢シーパラダイスが3月12日まで、三重県内の小中学校や保育園、幼稚園を対象に、平日の貸し切りサービスをしている。

 時間帯は始業前の午前9時半~11時。ふだんは生き物へのえさやり、ショーに向けたトレーニングをしている時間帯のため、岩山副課長は「めったに見られないシーンを目の当たりにできる、特別な時間を満喫してほしい」と話す。

 料金は通常、1団体あたり10万円だが、今回は特別に中学生1人600円、小学生1人500円、園児1人400円、保護者ら大人1人1千円にしている。付き添いの教職員は無料。

 問い合わせは伊勢シーパラダイス(0596・42・1760)。