吉田純哉
拡大するバーレーン戦で勝利した日本代表の土井主将(左手前)ら選手たち=Yukihito Taguchi/JHA提供
新型コロナウイルスの影響で延期になった東京オリンピック。突如できた1年の空白期間は、アスリートたちにどう影響するのか。担当記者が探りました。
1勝もできず最下位だった2019年の前回の世界選手権から一転、1月31日に閉幕した世界選手権で24年ぶりに1次リーグを突破したハンドボール男子日本代表。健闘の背景には、地道に取り組んできたメンタルトレーニングがあった。SNSで「レミたん」としても人気の土井レミイ杏利主将(31=大崎電気)もその効果を実感している。
ちょうど2年前の前回大会は7戦全敗に終わった。試合終盤に失速し、逆転負けする悪癖があった。「勝負弱さ」を克服するためにメンタルコーチを招いた。
拡大する日本代表は初戦でクロアチアに引き分けた。ガッツポーズを見せる主将の土井=Yukihito Taguchi/JHA提供
重圧のなかで、いかに力を発揮するのかをテーマにした。他競技で結果を残した選手の心理を洞察したり、日の丸を背負う誇りを改めてかみ締めたりしてきた。積み重ねた回数は20回近くにのぼる。
土井主将は「立ち上がりから勝…
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