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 【福岡】水辺の生物の調査、研究をしているNPO法人「北九州・魚部」が、本拠を置く北九州市小倉北区で運営するカフェでの取り組みを紹介した動画をつくり、農林水産省などが主催するサステナアワード2020で優秀賞を受賞した。

 サステナアワードでは、食や農林水産業を持続可能なものにしていくための取り組みを紹介する動画を農水省などが募集した。こうした取り組みを国内や海外に発信することが目的で、全国の企業や団体から42作品の応募があった。魚部の動画は大賞などに次ぐ「レジェンド優秀賞」の2作の一つに選ばれ、1日にオンラインで表彰式があった。

 動画では、副理事長の上野由里代さんが案内役となり、魚部が水生昆虫の魅力を広めようと作ったマスコット「キュウカラちゃん」に扮し、カフェ「バイオフィリア」(小倉北区下到津5丁目)の取り組みを紹介。地元の川では姿が見られなくなったタナゴの一種を、系統保護のために水槽で飼育して公開していることや、絶滅危惧種のウナギに代えて養殖したドジョウを使ったかば焼き丼を提供していることなどを、ユーモラスな動作や表情を交えて話した。

 カフェの店長、工藤雄太さんと2人で構成を考え、工藤さんが撮影や編集を担当した。撮影は6時間ほどで済んだが、編集には魚部員たちからの「ダメ出し」が相次ぎ、完成までに3日間を費やしたという。

 一昨年12月に開業したカフェは、人気の生物研究家を招いたイベントなどでにぎわった。県外からも多くの生物好きが訪れたが、新型コロナ禍で客足は途絶え、店の維持がやっとの窮状が続いているという。

 「魚部のカフェでの取り組みを外部から評価してもらえたのは初めてで、うれしかった」と受賞を喜んだ工藤さん。多くの人に動画を見てもらい、コロナが落ち着いたらカフェに遊びに来てほしいと願っている。

 動画はYouTube(https://youtu.be/Ee44gMxvW4w別ウインドウで開きます)で見ることができる。(吉田啓)

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