「努力義務」のワクチン、期待と迷い 専門家「冷静に」

有料会員記事新型コロナウイルス

山根久美子、寺尾佳恵、小林太一
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皆さんの身近な困りごとや疑問をSNSで募集中。「#N4U」取材班が深掘りします。

 新型コロナウイルス対策の切り札と期待されるワクチン接種が今月中旬にも始まる。自分の順番はいつか、効果はどうか、副反応の心配はないのか。接種は「努力義務」とされ、悩みや疑問を募って取材する「#ニュース4U」には様々な声が寄せられている。

接種は「個人でできる努力」

 「高齢者が打てるようになったらすぐにでも打ちたい。一番でもいい」。相模原市の久保田明子さん(77)は取材班に語った。近所に新型コロナに感染して亡くなった人がいて、感染への危機感は強い。

 施設に入所しているいとこ(92)がいる。お互いワクチンを打つことで会いに行けるのでは、と期待している。「姉妹のような存在。お互い高齢なので、ワクチンを接種して会えるのならすぐにでも会いたい」

 日本政府が供給契約を結んだワクチンは3種類。厚生労働省のまとめでは、米ファイザー社と米モデルナ社製は9割超の、英アストラゼネカ社製は平均70%の有効性を示した。厚労省によると、感染を予防する効果は厳密には分からないが、発症を予防する効果が報告されているという。

 大津市のNPO役員の女性(75)も「抗体ができて安心して過ごせるようになりたい」と接種を待ち望む。勤務先は介護施設で、「接種は避けられないとも言える」と考えている。

 政府は対象者を当面16歳以上とする方向で検討しているが、東京都の団体職員女性(40)は「本当は2歳の息子にも受けさせたい。社会全体で集団免疫を獲得するために、ワクチン接種は個人でできる努力」との思いを寄せた。

 医療の逼迫(ひっぱく)状況への不安を訴える人も。一人暮らしする東京都のウェブデザイナーの女性(40)は、「出来るだけ早く接種したい。感染して自宅療養中に急変したケースを最近よく聞く。いまコロナに感染しても入院できない可能性が高いと思う」と言う。「スピード開発のワクチンに不安があるけど、私の接種もデータとして、接種を迷っている人たちの判断材料になればという思いもある」

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読者のみなさんから寄せられた身近な疑問を深掘り取材していきます。

「ノーワクチンお断り」社会になる?

 昨年12月に成立した改正予防接種法は、新型コロナワクチン接種を蔓延(まんえん)予防のため緊急の必要があるとする「臨時接種」に位置づけ、接種は他の定期接種と同様国民の「努力義務」とした。接種は強制でなく、費用は国が全額負担する。

 埼玉県日高市の男性(63)…

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