「別れの兆しは代名詞」ネット投稿分析で判明 米研究

勝田敏彦
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 パートナーとの別れが近づくと、人はネット投稿で一人称代名詞を使うことが多くなる。そんな傾向が掲示板への投稿の分析からわかった。米テキサス大オースティン校のチームが1日、米科学アカデミー紀要に論文を発表した。

 チームは、大学入試の小論文や政治家の発言の中に前置詞や代名詞などが出現する頻度を分析した先行研究を踏まえ、米国で人気の英文ネット掲示板「レディット」にある「別れ」に関するグループに着目。別離が起きたという時期の前後それぞれ1年分の投稿100万件以上を分析した。分析対象の投稿者は約6800人だった。

 その結果、投稿者がパートナーをふる場合やふられる場合によらず、最長で実際の別離の3カ月前から投稿に特徴が現れることがわかった。投稿内容がより私的なものになり、一人称代名詞の「I(わたし)」「my(わたしの)」や「we(わたしたち)」などの使用頻度が統計的に高くなっていた。「わたしはとても惨めで、私たちの関係にもう信頼はありません」「先週金曜日、わたしが7カ月前に知り合った彼女にふられました。『興味・関心が一致しない』と言って」という具合だ。

 またこうした傾向は別離の当日前後に最も強くなり、別離後も最長6カ月間続くこともわかった。

 心理学を専攻するチームのセーラ・セラジさんによると、「I」の使用は、落ち込みや悲しみと相関関係があるという。セラジさんは「私たちは前置詞や冠詞、代名詞をどのぐらい使うのかなど気にしないものだが、個人的な大きな変化が起きると、心の中の状態を反映して変わるものだ」とコメントしている。(勝田敏彦)