米下院(定数435)は4日、陰謀論集団「QAnon(キューアノン)」の同調者であるマージョリ・テイラー・グリーン議員(共和党)について、教育労働委員会と予算委員会の委員職から除外する決議案を、230対199の賛成多数で可決した。過半数を占める民主党に加え、共和党議員11人が賛成した。
昨年11月にジョージア州から初当選したグリーン氏は議員就任前、フェイスブック上で民主党のペロシ下院議長への殺害脅迫に「いいね」をつけたり、オカシオコルテス下院議員ら民主党議員の横に自身が銃を持った写真を投稿したりしてきた。また、「クリントン元国務長官らが子どもの人身売買に関わっている」「同時多発テロで国防総省に飛行機は墜落しなかった」などと、QAnonなどに関連する陰謀論を支持した。
1月6日に、トランプ前大統領の支持者が連邦議会議事堂を襲撃する事件が起きたことなどをきっかけに、暴力を肯定してきたグリーン氏の過去の言動を民主党側が問題視。委員職から外すよう求めたが、共和党が応じなかったため、異例の採決に踏み切った。
採決前にグリーン氏は議場で…