謎の看板「今は修理の時代だ」 ケネディーさんを訪ねた

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伊藤良渓
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 自作の巨大ロケットに、ヘルメットとサングラス姿のマネキン――。茨城県河内町の国道408号沿いにある電器修理店の敷地に入ると「今は修理の時代だ ケネディー電気」とうたう看板が目に飛び込んできた。

 タッタララッタタッタッタ……。建物に向かったその瞬間、スピーカーから大音量のファンファーレが鳴り出した。置物や家電、コンテナの間を縫って通路を進み、店の入り口にたどり着いた。

 「ケネディー電気」は、河原田謙さん(73)が半世紀前に創業し、妻と2人で切り盛りしてきた。仕事場であり、実験場だという。

 テレビやリモコン、農機具の不具合を訴える常連客だけでなく、将来への不安や恋愛の悩みを抱える若者も訪れるという。河原田さんの愛称は「ケネディーさん」。本名で呼ばれることはほとんどない。

 作業場には、河原田さんが自作した修理道具やコードが並ぶ。倉庫には修理済みの電子レンジや冷蔵庫のほか、希少なため数百万円の値がついた大型のオーディオ機器まである。

 河原田さんが機械の世界に開眼したのは小学2年生の頃。自宅の柱時計の仕組みが無性に気になり、分解して調べた。「元に戻せなくて、父親にこっぴどく叱られたよ」

 初の発明品は、モーターとブリキ板を組み合わせた自動で大根を切る道具。

 飛行機やロケットなどの大き…

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