第2回日本に送り出した父 借金で払った手数料は規定を超えた

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宋光祐=ベトナム中部フンチャック村、山本知佳
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山あいの農村にある自宅で、技能実習生として日本に渡った娘を心配するファンさん(左)と妻のフオンさん=2021年1月16日、ベトナム中部フンチャック村、宋光祐撮影
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 「娘をベトナムに帰国させろ」

 ベトナムの首都ハノイ。ファンさん(46)は2020年6月、人材派遣会社に呼び出され、責任者にそう迫られた。

 娘(22)は3カ月前、この会社から、技能実習生として日本に送り出された。

 自宅は、中部クアンビン省フンチャック村にある。山あいにある農村地帯だ。

 娘のことで「書いてほしい書類がある」と連絡があった。自宅に妻(45)を残し、夜行バスに揺られて12時間かけ、ハノイまでやって来た。

 そこで初めて、娘と、日本側受け入れ窓口の監理団体との間でトラブルが生じ、娘が「解雇」されたことを知った。

 「何か誤解してミスをしただけだろう。許してやってほしい」。頼み込んだが、「許さない」とにべもなかった。

 技能実習生として来日したあるベトナム人女性が、名古屋市内のシェルターに身を寄せている。なぜ、実習先を離れることになったのか。送り出した家族はいま、何を思うのか。彼女の「失踪」を通じて、日本とベトナムで技能実習の現場に迫った。

 少し前から、娘に電話をかけ…

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