サングラスに刻んだ531 巨人・高梨と楽天・松井の絆

松沢憲司
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 「Takamatsu 531」

 レンズの端にそう刻まれたサングラスが、プロ野球の春季キャンプに合わせて特別に作られた。巨人の中継ぎ左腕・高梨雄平(28)と、楽天で2季ぶりに守護神に戻る同じく左腕の松井裕樹(25)の2人が使っているものだ。

 刻まれた文字はそれぞれの名字の1文字目で、2人の背番号の「53」と「1」もあしらった。1月、松井が高梨に作ろうと提案し、サングラスに定評のあるメーカー「オークリー」に製作してもらった。

 おそろいにしようと思った理由を、松井は「高梨さんは僕にとって特別な先輩なので」と説明する。

 2017年に高梨が楽天に入団してから、2人は支え合い成長してきた。

 例えば松井が打たれたら、その原因を自己分析し翌日に高梨に報告。それを受け、高梨が客観的な感想をぶつけた。苦しいときにお互いに弱音をこぼし合える、貴重な存在でもあった。

 兄弟のような2人だったが、昨年7月に高梨が巨人に移籍しセとパでリーグも別々になった。今でも頻繁に連絡を取り合っているものの、高梨は宮崎で、松井は沖縄でそれぞれの春季キャンプを過ごしている。

 「離れたけど、サングラスを見たら思い出せるじゃないですか」と松井。そして、こう続けた。「ただ、いつかまた一緒にやりたいですね」(松沢憲司)