現場を英雄化、しかし「語るな」 李医師死亡1年の武漢

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武漢=宮嶋加菜子、高田正幸
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 中国・武漢で新型コロナウイルスの感染拡大にいち早く警鐘を鳴らして処分され、自らも感染した李文亮医師(33)が亡くなって7日で1年になる。感染の抑え込みが進む中国では医療従事者が「英雄化」される一方、政府の対応への批判や疑問の声は徹底的に封じられる状況が続いている。

 1月8日午後10時過ぎ、武漢市に住む女性医師(46)の携帯電話に、市の当局者から連絡が入った。

 「絶対にレッドライン(紅線)を踏んではならない」。そう告げられた。

 医師は救急科が専門で、2019年12月の新型コロナ感染拡大当初の状況をよく知る立場にあった。

 当局から電話が入ったのは、朝日新聞記者との取材前夜だった。

 「レッドラインを踏む」とは、組織の規定・規則から逸脱する行為を意味し、処分の対象になる。医師の勤務する病院では、1月に入ってから「新型コロナに関するいかなる取材も受けないように」との通知が出回っていた。

 「外国メディアとは絶対に接…

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