マエケン直伝の新球、習得なるか カープ森下が試投

辻健治
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(6日、プロ野球春季キャンプ・広島)

 背番号18は、しきりに指先を見つめ、腕を振っては首をかしげた。広島の森下暢仁(まさと)が今キャンプ3度目となるブルペン入り。習得をめざすスライダーを初めて本格的に投げこんだ。

 球団の背番号18の先輩からの直伝だ。1月、鈴木誠也らと沖縄で自主トレーニングをした。同じ場所で大リーグ・ツインズの前田健太が練習していた。日米通算150勝を積み上げてきた前田のスライダーは一級品。握りや投げ方、イメージ……。惜しみなく教えてくれた。一緒にキャッチボールもした。「勝っている投手のしていることを見て、プラスになった」

 この日、投じた新球の完成度を問われると、「0%。全然良くない」と即答した。ただ、「使える球が増えれば投球の幅も広がる。試してみて、投げられればいいなという気持ち」とも言った。

 昨季、チームトップの10勝を挙げ、防御率は1・91。150キロ超の直球に加え、大きく縦に割れるカーブやチェンジアップを駆使してリーグ3位となる124もの三振を奪った。2年連続Bクラスからの脱却の鍵を握る23歳の新人王右腕は、さらなる強みを身につけられるのか。=沖縄(辻健治)