ヒマラヤの氷河が決壊、洪水で150人不明 インド北部

ニューデリー=奈良部健
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 インド北部ウッタラカンド州で7日、ヒマラヤ地域の氷河が決壊して洪水が発生し、州政府などによると、発電所の建設工事の現場にいた作業員ら約150人が行方不明になった。家屋も流されているといい、インド政府は救助活動のために軍を出動させた。

 現場は、ガンジス川の支流の一つ。洪水の原因はまだわかっていないが、ヒマラヤの氷河をめぐっては、地球温暖化によって急速に融解して洪水を引き起こす恐れがあると専門家から指摘されてきた。隣国ネパールでも、雪を頂いていた山々の岩肌が見えるようになってきたとされる。

 ヒマラヤとヒンドゥークシ山脈の地域の氷河の3分の1が、2100年までに失われるとする専門家の予想もある。この地域は中国やインド、バングラデシュブータンネパールミャンマーなど8カ国にまたがっており、広大な地域の生活や農業にとって欠かせない川の流れにも影響を与える可能性があるとされる。(ニューデリー=奈良部健